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至福のとき

4月になった。忙しい。明日からはまたまた忙しい。
そんな4月。母が送ってくれた小包が届いた。
家で作った切り干しやら、せんべいの入った箱を最も占めていたのは、
本。本。本。
今の時代、アマゾン様様ですよ。
本屋に行けない欲求不満は、アマゾンでのクリック→実家に送りつけることで解消される。

それが、届いたのだ。
しばらく、一冊も読めない。
家に、まだ読んでない新鮮な本がいっぱいある喜びを噛み締める。

そして2日くらいたって、少しづつ解禁して行く。あー至福。

夕方ご飯を作りながら読むのは最新刊のクウネル。
まずは斜めよみ、記事の詳細は読まない。わざと「読み残す」。
そうすると、何ヶ月後かのこの夕方の時間に、思わず嬉しくなるから。

でも今日は、切り干しと人参のなますを作りながら、クウネルの終わりにある川上弘美氏の短編を読んだ。
今までもこのページは好きだったんだけど、今日は何故かその理由がすーっと分かった。
短編は4ページ。2段組みでイラストともに展開される物語は、その4ページの中で、始まって、「一応」終わる。
普通小説を読むと、今自分が物語のどこに居るのか正確には分からない。
そして眠くなったらいつでも物語の一時停止ができるのが、本という分野の素敵なところなんだけど、
この4ページは、あまりにも短く、まるでパフォーマンスの時間感覚を味わえる。
知ろうと思えば、自分がその時間のはじまりに居るのか、終わりに居るのか分かる。
4ページしかないし、2段組みだし、上段下段に居るかは大きい。
そして、瞬間瞬間の鮮度も高い。

今月またBBを再演した。BBは赤ちゃんへのパフォーマンス。上演時間は30分。
男女ひとりづつのダンサーとチェロとヴィオラの二人の音楽家と赤ちゃん。
30分の物語は毎回違うけど、その30分はそこに居る人たちとの時間のはじまりがあって、
終わりのような物がある。

ある終演後、一緒にBBを踊り終えた赤ちゃんのお母さんに彼の年を聞くと10ヶ月だという。
1年前ここでBBを初演したときにはこの世に存在しなかった彼が、今ここにいるということ。

いやーありがたいとしか言いようがない。

そんな事を噛み締める至福の時。
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# by aka_pro | 2012-04-16 03:00 | 日々 amsterdam

オランダの位置

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「オランダ生活何年?」と
聞かれる。

いつもふと考えて、心の中で指を折って数えてから答える。
「6年と半分?」

思いもよらず、6年半が経った。
オランダ語のテストにも受かった。
それは一番簡単なテストだけど、
そのプロセスで得た物は確実に多い。

日本に居る時はヨーロッパは全部ひっくるめてヨーロッパだった。
それが今では、オランダとその他ヨーロッパになっている。

2−3月フランスで過ごしてみて、それをしみじみ感じた。
フランスは外国。オランダは、家。

6年半って、時間ってすごい。

写真は、フランスで仕事していた劇場です。
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# by aka_pro | 2012-03-26 03:15 | 日々 amsterdam

目撃の日

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本日、目撃の日でした!

まずはワンダーランドの前に、手伝ってくれているお父さんと話してる後ろでスッコロブ4歳児。顔からガツンと行きました。
パフォーマンス中は何事もないのに、終わって廊下ですっころんで額を割っている2歳児。泣き止んで笑顔が見れてよかったです。
帰り道によったビオマーケットのレジで、りんごジュースの瓶を割っちゃった女性。おおー今りんごジュース2本買ったとこだよー。
後少しでおうちという最後の角で、ブオーンとカブを発進させた途端、駐輪自転車に突っ込んだ女性。

起こり過ぎじゃ!

しかも思ったら全員女性じゃ!

なんじゃ!
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# by aka_pro | 2012-03-18 03:23 | 日々 amsterdam

ブラックビジネス???なの???

オランダに帰ってきました。
帰ったとたんずーーーと踊りっぱなしで、ようやく一息ついた先日、
事件が発生しました。

その前にさかのぼる事先週、住んでいる公団住宅で大規模なガスと電気の配管工事
が行われ、朝7時半(!)にガテンなオランダ人がヤーヤーいいながら来て、
ガスと電気のパイプを代えて行きました。

その後、忙しさに紛れて工事があった事も忘れたある日、
6時前に目が覚めて、だらだらリビングのソファーに座って、メールチェックをしていると、
目の端に黒い物が横切った。
ん?
そして再度黒いもの、しっぽのある黒い物が目の端を横切ったのだ!

フギャー!!!!!ねーずーみー!!!!

すぐさまリビングのドアを閉め、寝室に舞い戻る。
どうしようどうしようどうしようどうしよう。。。。
でもまだ6時、どんなお店も開いていない。
どうしようどうしようどうしようどうしよう。。。

多分、配管工事の際、大きな穴をあけて、その穴の塞ぎが甘かったんだと思う。
今まで4年以上見た事のないしっぽのついた黒いあいつは、急に出来た入り口から
迷い込んだに違いない。

普段と同じように淹れた珈琲は一切味がしなかった。

9時を回り、近所の道具屋さんが開いた頃合いに、ネズミ駆除グッズを買いに行く。
まずは雑貨屋で、これを買い、穴に詰める予定。あいつが齧ると血を見る予定。。。。

そして道具屋さんに入ると、おじさんがニコニコ迎えてくれる。
「ダーグ。うちにネズミが出るんだけど、ネズミ取りの何かないかね?」
そう訪ねた途端に目に入ったのは、レジ横の豊富なネズミ駆除グッズの品揃え。
最初は「おおーちょうどいい。ここにある!」と思ったのだけど。

いろいろ説明してくれるおじさんの笑顔を見ていると、

やっぱし、あのリノベーションでみんな困ってるのねー
でもおじさん的にはうほうほ?
。。。。いや、もしかしておじさんの商店とリノベーション業者つるんでる?

「3びきづつ入れといたから、イヒヒ」見たいな????

後日談

しっぽのある黒いあいつはその後一切目撃されていません。
穴を塞いで、うちにはむきだしの食べ物も一切ないし、
居場所がなくなった彼らは旅に出たのだと思います。
アーメン。ラーメン。味噌ラーメン。
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# by aka_pro | 2012-03-18 02:57 | 日々 amsterdam

きむずかしやさん

先月のフランス出張から帰って、ばばばばばーっとアムスの仕事をして、
でポーランド出張に行って、今はまたフランスで仕事中。
しかも2週間強の滞在の半分以上が終わった。まさに怒濤の1−2月。

しかし、フランス人。ていうかバスク人?

いかんせんオランダ人と勝手が違う。

ずーっと話してる。
しかも朝一から「どれだけプロブレムがあるのか」ずーっとしゃべってる。

絵本を書くときに「きむずかしやさん」の顔を描くには、フランス人をモデルにすればいいと思う。

そしてここでよかれと思って、解決策を提案しても、なんの解決にもならないのだ。
だって「きむずかしやさん」は「きむずかしい」顔をしてる事が重要だから。

それに気づくのに、1年かかりました。あと6日で初演です。
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# by aka_pro | 2012-03-01 05:27 | おフランスの日々

こら!

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アデール。
もうすぐ6歳なのに。
相変わらず漫画みたい。

「こら!」って吹き出しが似合うコンテストナンバーワン。
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# by aka_pro | 2012-01-25 02:45 | おフランスの日々

フランスは美味しいの幻想

ずっとずっと「フランスは美味しい」と言い続けて来た。
オランダよりずっと美味しい。
そう信じ、また繰り返し叫び続けて来た。

クリスの教えてくれたレンズ豆のサラダは、今は私の定番だし、
ジュリーの家で食べた、黒大根をスライスして塩で食べた後に、
バゲットにバターを塗ったのを食べるのは、なんとも繊細な味わいだし。

でも。それがフランス全体ではないのよ。そうなのよ。
日本のも美味しい物もまずいものもあるように、
フランスにもかなりまずい物が存在するのよ。

ここ2年に渡ってやっているこのプロジェクト、関わる女性は二人だけで、
後はフランスガイ。ガイと言えば聞こえはいいが、様は「男」なわけで。
しかももう一人の女性が、完全な食事制限で全く一緒に食事をしない。
そうなると、他の人たちの食事は、「フランス男」の食事になる。

郷に入っては郷に従えの真喜子は粛々と食べる。
たとえ、肉だけで野菜がなくても、たとえパスタが続こうとも。

かなりいただけないのが、フランスのファミレス風レストランの食事。
前にも、テキサス風ファミレスに行って、痛い目にあったが、
昨夜もなかなかひどかった。ポテト料理専門ファミレス。
メニューに選択肢はあるようで実はほとんどない。

こんな感じ。

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形だけは野菜があって、メインがあって、芋がある。
そういう食事を粛々と頂きました。ごちそうさまでした。うん。
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# by aka_pro | 2012-01-25 00:31 | おフランスの日々

耳嫌い。

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コーヒーについて考えてたら、自分の「マグカップ嫌い」に思いが及んだ。
まあ、「耳」のついてないカップ好き。という方が正しいかな。

湯のみとかボールとかコップといった、取手のない形状の容器で飲むのが好きだ。

パンの耳はものすごい好きなのに。
コップの耳は嫌い。

なんでなんだろう。

耳=取手の、「どう?ここを持てば熱くないし、便利でしょ?」という風情が気に入らないのか?
そういう意味で機能的には優れているが故の、道具感が気に入らないのか?
触って熱いのがあってこそ、官能的だと思っているのか?

多分取っ手のない方が、フィジカルに近しい感じがするというのはあるな。

この私のマグカップの「耳」嫌いと、電子レンジ嫌いはきっと親戚的な関連性があると思う。

別の場所で住む日々は、いつもと違う時間が流れるからか、こういうどうでもいい事を
つらつらつらつら考えている。
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# by aka_pro | 2012-01-24 17:34 | おフランスの日々

こだわりのコーヒー

フランス滞在6日目にして、ようやく「いつもの」「わたしの」コーヒーが淹れられた。

私がコーヒーを飲むのは、基本は朝一回。起きてすぐ水を一杯飲んでからコーヒーを淹れる。
基本は「白のがぶ飲み」と呼んでいる、大きなガラスのカップに、なみなみと入れたコーヒーに
普通に冷蔵庫から出しただけの牛乳を入れる。ただそれだけ。

朝以外にコーヒーを飲むのは、とびきり美味しいエスプレッソが飲めそうな場合に限る。
理由は簡単で、2杯目以降のコーヒーはなんだか美味しさに欠けるから。
紅茶も苦手なので、カフェではもっぱら生のミントにお湯を注いだだけのフレッシュミントティー。

甘い飲み物も苦手なので、りんごジュースは水割りで。
飲み物はどこまでもコンサバだ。

旅先に行って困るのは、この「いつもの」コーヒーを飲むのが難しいということ。
仕事先でホテル住まいだと、コーヒーは朝食と一緒に出たりする。
ああ、そうじゃないのに。

今回はアパート滞在だけど、いつものやかんで入れるマニュアル方式じゃなくて、
コーヒーメーカーで作るコーヒーはどうにも濃さがうまく行かない。
そして買い出し隊に参加するまで、牛乳が手に入らなかった。

週末、6日目にしてようやく「いつもの」「わたしの」コーヒーが淹れられた喜び。
ふつうの喜び。

そして、週末を家族と過ごすために帰って行った同僚の居ない家で、作った家飯。
食材や調味料は違えど、自分の味。

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鮭とかぶと豆腐の汁にほうれん草のおひたし胡麻のせ。
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# by aka_pro | 2012-01-24 17:32 | おフランスの日々

なんかいいもんみた

フランスでのワーク3日目。
今日は午後、近所の高校生が見学&体験に来る。
正直、まだまだクリエーションが進んでなくて、それどころじゃないなー
という雰囲気だけど、でもまあ、ローカルの学校や劇場とギブアンドテイクで
協力しあうというのは、とても良い事だと思う。

このプロジェクトは都合2年にわたって、フランスースペインの間のバスクのカンパニーのもとに、
様々な劇場でクリエーションを続けて来た。
今回はベルジュラック。前回はブルゲッティ。この次はバイヨンヌ。

田舎のおフランスのティーンはとってもピュアだった。
泥臭いまでにピュア。

アサイメントをもとに、最終的には一緒に短いダンスを発表した。

なんかいいもんみた。

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# by aka_pro | 2012-01-19 02:38 | おフランスの日々

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