人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アカプログ

物欲について考える

物欲について考える_d0059556_341045.jpg


4/30はオランダ恒例のクィーンズデーだった。
街をあげての無税万歳、フリーマーケット。
午前中に、ロイヤルファミリーのバスに暴走車が突っ込んだ事件があったおかげで、
いつもよりは自粛ムードながら、町中は「家のいらないものを売る」人と、
「安く良いものを買いたい」人のエネルギーで渦巻いていた。

写真は、フォンデルパークで
何か「レモネード的なもの」を売る、退屈なお姫様。

とにかく、本気の「ショッパー」たちは朝7時から狩りに出かけるそうだ。

「だって、1年分の洋服(大きなゴミ袋ざっと4個分)を買っても、市価の10分の1よ!」

そりゃそうだ。かしこい。
私はまだまだそういうオランダ人的な域には達してないなあと思う瞬間だった。

さて、第一に「物欲」について考える。
私は「全く物欲が無い人」ではないと思う。
「全く物欲が無い人」からイメージする人物像とは多少なりとも距離がある自覚がある。

けれど、昔から薄々気がついていたけど、
「物」に対する愛着は薄い人間な気がする。

「あ、これいいなあ」と思う物はあるし、実際に買ったりもするんだけど、
同時に、いずれ冷めて行くであろう、そのものに対する自分の愛情を感じ取って、
ふと買うのをためらったりする。
一生好きで手放せないくらいの物じゃなきゃダメな気がしちゃうっていうのかなあ。。

あ、洋服とか靴とかは割と別枠。だって毎日全ての服は着れないしね。

物。モノ。置物とか特にそう。今うちにある置物も、ほとんど人が買ったか、もらったものだけ。

フォンデルパークで手作りポプリバックを売る子供たちがいた。
言ってみれば1ユーロほどのはした金だ。でも買っちゃうと、日が経つにつれ
家の中で存在が忘れられて行く「モノ」が怖いのだ。
っていうか忘れちゃう自分の薄情さが見たくないのだ。

情が薄いくせに、その情の薄い自分に対面したくないという、
タダの我がままな私のたわごと。

だな、これは。



by aka_pro | 2009-05-29 04:20 | 日々 amsterdam

アカプロのブログ
by aka_pro
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧