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侵食される島

入院している祖母に会いに、母と車で出かけた。
話しながら体をさすっていると、1年前より手触りが
しっかりしている気がした。
顔色も元気そうで、何より安心した。

帰り道、母の実家のある通称「大根島」へ足を伸ばす。
祖父や大叔父大叔母のお墓参りだ。
風の強い月曜日、車窓から、オランダみたいに山の無い
平坦な島の道を眺める。

幼い頃は、夏休みの大半を一人でこの島に預けられた。

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帰国する1週間前、なぜかYou tubeで、trick(数年前のドラマ)を
シリーズ3部作全部見た。阿部寛と仲間由紀恵。
お約束に事件が起こり、ほぼ毎回同じように展開していくのが、
一種快感になって見続ける。
外国にいながらして見て思ったのは、
“美しさ”ではない「日本の田舎」をうまく撮っているなあということだ。

大体毎回どっかの山奥に行って、新興宗教やら閉鎖された村やらに
潜入する。そこで描かれる田舎は、八墓村とかの、徹底した創作より
断然リアルで、美化が排除されている。
で、ちょっと変な部分がデフォルメされている。

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島のそこここで、黄色い花が群生していた。
思わず、
「あれなに?きれいだねえ」と母に言うと、
「あんた知らん?、アレはセイタカアワダチソウって言って喘息の元だがね。
ほんと繁殖力が強くてねえ」
「へえ~」

後日調べてみると、セイタカアワダチソウは帰化植物で、最初
ブタクサと間違われ、花粉症の原因として忌み嫌われたそうだが
どうやら誤解だったと分かる。ただ、やはりその並外れた繁殖力で
いまいち好かれないということには代わりがないようだ。

そういわれてあらためてみてみると、
セイタカアワダチソウの群れは、そこここの空き地にある。
正直最初の2~3箇所は笑ってみていられたものの、あまりに多くて、
途中から少し怖くなった。多分航空写真で見たら島は黄色い色を
しているんじゃないだろうか。

一見のどかな光景に見えるが、ある量を超えるととたんに不安になる
のは不思議だ。
誰かの悪意によってしつらえられたかのような錯覚を覚える。

また平日の田舎の午後なんて、殆ど誰もいないし、
不自然な量のお花畑に、人っ子一人いない廃墟ではない街。

侵食される島。

なんか「trick」みたい。
って思った。

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ちなみにセイタカアワダチソウは、自分が繁殖するために、
根っこから他の生物の生育を阻害する「毒」を出し、群生を
形成するが、その土地の養分がなくなると、自分の毒で自ら死滅する。
つまりは、種を飛ばしたさきでまた群生を形成するが、結局はその地に
とどまることもできない。
なんかその辺も、感慨深い植物だ。

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島は侵食されているかに見え、その植物はその島に永住することは
できないのだ。人っ子一人いない道で、悪意があるのは
いったいどっちなのか?と考える。
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by aka_pro | 2006-10-24 13:15 | 日々 japan

自転車にのる

実家実質1日目。「自転車にのる」
自転車にて市内を暴走する。

アムスで毎日愛車のポンコツ自転車を乗りまくっている
せいか、実家のママチャリに体がなれるまで時間がかかる。

まずは、ハンドルブレーキに慣れるまで何度も逆こぎして死にそうになる。
そして右へ右へ寄る癖が、日本の無秩序な自転車ライフにアップアップする。
そして何より、「ギコギコガタピシ」言わない自転車。

ああ、帰ったらもっとメンテナンスしてあげようと思った。

次は「車にのる」だ。
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by aka_pro | 2006-10-23 09:21 | 日々 japan

会計士のおじさん

今日は、税務署から届いた書類一式持って
会計士のおじさんのところへ行った。
家から自転車で5分の会計事務所は、
電話が苦手だから、いっつもアポ無しで押しかける。
友達に紹介してもらったところで、おなかのでっぷりしたおじさんが主(ぬし)。
後働いているのは、生粋のオランダ人ではなさそうな女性が数人。
アポ無しでもいっつもすぐに対応してくれる。

この間も今日も、税務署から届いた、オランダ語だらけの書類を
渡すと、なんともまあ、さらっと目を通し、
「OK、じゃあやっとくから。まあ新年明けに報告に来なさいな。
まあ君の場合、申請しても全部戻ってくると思うけど」

この国の税金の事とか結構ややこしくてお手上げだったのに、
もうどこまでも着いていきますという感じ。

でも今までただの1銭もお金この人に払ってない。
「いつ私はあなたにお金を払うの?」って聞くたびに
「まあまずは頑張って働きなさいね」
っていつも言われる。

ああ、頑張ろう!っておもう

過度に恩着せがましくもなく、いつもなんか会うと嬉しくなる
おじさんだ。今日もたった5分の面会で思いっきり頼りにして
いる自分がいる。
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by aka_pro | 2006-10-20 04:20 | 日々 amsterdam

拍子抜けするほど簡単

秋晴れの月曜日、更新されたIDカードを取りに
外事警察に行った。
指定された時間に間に合うように、教え早抜けして
行ったのに・・・・

初回は厳重に個室で渡されたカードも2回目だからか
個人病院の受付みたいな簡素なレセプションでそのまま
「ハイどうぞ。」って渡された・・・・

簡単すぎて拍子抜けする。
いや、ありがたいですけど。

約1ヵ月半期限切れのIDだったので、すごく嬉しい。
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by aka_pro | 2006-10-20 02:38 | 日々 amsterdam

ヤンの秘術

ヤン君。
よき若者である。
土曜日にはノードマルクトでオーガニック野菜を売っているが、
学校で、照明を学んでいる学生で、今はエレンについて
スタージュをしていたり、私も今まで何度か企画でお世話になった。

たまたま見に行った公演のバーで、エレンも交えて
雑談をしていると、おもむろに
「マキコ。チョコレート食べる?」って言われた。
ビールを飲んでいたんだけど、

そういえば、ちょっとなんか食べたいかも・・・・・

ありがたく頂く。
すると彼が、
「チョコレートはねえ、現場で差し出すと結構いい仕事するんだよねえ」
と。
要は、照明家さんたちはいろいろな現場に行くわけで、特に今
勉強中の彼は、うまく現場に入り込む為に、チョコレートを
すすっと差し出すんだそうだ。

私「へえ~でも煙草吸う人たちって、煙草がその役割したりしないの?」
ヤン「いやほら吸えない場所も今多いし、チョコレートの守備範囲はかなり広いのよ」
私「へえ~。じゃあいつもチョコレート持ち歩いてんの?」
ヤン「うん。もちろん。」

・・・・そういって彼が見せてくれたバックパックの中には、板チョコが5枚くらい
常備されていた。

ヤン「いやあ~ほら、インザケース、インザケース!」

あっぱれである。
ヤンはやっぱりいい若者だった。
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by aka_pro | 2006-10-16 22:32 | 日々 amsterdam

#6

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by aka_pro | 2006-10-16 04:34 | 今日のひとふで書き

特別な時間

何度かブログにも登場してもらっている、ポーランド人の友人。
なんていうか、ものすごいパワーのある人で、世話好きで、
実際何度助けてもらったか分からない。本当に感謝してるし、
愛あふれる人だ。ゴーシャ。

その彼女が、今まで住んでいた「アンチスクワット」の部屋を、
とうとう出なければならなくなって、また来週水曜日から
2ヶ月南米に行くので、引越しをすることになった。
そして、昨日は、その部屋で「お別れインスタレーション」が
企画された。

そこは、私の居候生活の際、10日間ほど住まわせてもらった部屋でも
あり、私にとっても感慨深い。
4時ごろ、多少の手伝いもすべく、部屋に行くと、彼女とBFが各部屋の
デコレーションの真っ最中だ。写真家のBFが撮った部屋の写真を
壁に展示する大役を貰い、夢中で貼る。

客の出足は遅く、結局ほんの少人数で、デコレーションを仕上げた後は、
ゴーシャのソロを見て、映像ルームで、前回私が撮影したダンス映像をみて、
「忘却の部屋」と名づけられた、私が宿泊していた部屋で、
彼女の歌を聴きながら、壁に「忘れたい事&忘れられない事」を書き、
ワインを飲んで、踊ったりしてすごした。

出し物の一つに、山ほどの野菜を、シャワールームで、喋りながら切る。
ってなものもあり、びしょぬれになりながら、野菜を切るゴーシャを見た。
その切った野菜を使って、ディナーを作るべく、キッチンに向かうも、
その頃になってようやく、5~6人の団体さんが訪問。
聞けば、近所の人で、ゴーシャが、軽くお知らせをしていた人たち。
結局友人も連れて来て、いっぺんになんだか忙しくなった。

その頃既に、疲れてきていた最初からいたコアメンバーは、
突然の変化に対応しきれず、そこはホストのゴーシャのものすんごい
おばちゃん気質で場を盛り上げるのを必死でサポートした。
延び延びになった夕食、ゆっくりインスタレーションを楽しんでもらうと
いうより、パーティーみたいになってきている状況。
知らない人たちが、そこここでワイン飲んで、ごはん食べて話している。

そういえば、この部屋で、「Blueprint of a vanished house」の打ち上げ
やったときも、最終的に何故か、公演も見ていない友達の友達(ゴーシャすら知らない)
が、山ほど押し寄せて、主役(?)である私たちそっちのけで狂乱になっていた・・。

大体この状態になると、ゴーシャのBFは不機嫌になり、私たちも
戸惑い、ウオッカを勧めまくるおじさんも登場して、私は最後の狂乱を
見ることなく帰宅するのがパターンだ。

私は、早めに行けて良かったと思う。
ゆっくり各部屋のインスタレーションを見れたし、
その部屋で流れる時間を感じるに十分な穏やかさを満喫した。
大勢のパーティになってからは、それらの写真や映像たちがちょっと
寂しそうに見えたりした。

だから私にはこういう企画はとても出来ない。
多分感傷的すぎるから出来ない。

それを出来るゴーシャはちょっとまぶしい。
彼女だって、いや彼女こそ、このインスタレーションの主旨を一番大事にしている
けれど、カオスさえも受け入れて、立派にホストをしていた。

久々にほんと楽しかった。
前日の疲れでボロボロの老体に鞭打って、またもアップもなしに
路上で踊るゴーシャに乱入して踊ったり。

「特別な」時間だった。
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by aka_pro | 2006-10-15 17:56 | 日々 amsterdam

ソロ

今日13日の金曜日、ロッテルダムで
ソロ作品をDansatelier のミックスプログラムである
『One Night Dance』に出します。

昨日テクリハを終えて、
「なんとか形になったかも?」とやっと思えました。

ふう。正直、先週末の段階ではもう無理かと思った。

今週は4回もロッテルダムに電車で通っている。

これが終われば、怒涛の忙しさに終止符が打たれるのも
時間の問題。

で、来週の土曜日には温泉だよ~。
浸かりたい。
漬かりたい。
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by aka_pro | 2006-10-13 14:51 | dance

#5

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by aka_pro | 2006-10-11 04:28 | 今日のひとふで書き

シンクロニシティー

シンクロニシティー【synchronicity】

虫の知らせのような、意味のある偶然の一致。心理学者ユングが提唱した概念。共時性。同時性。同時発生。

小さな事ですが、日常で起こるシンクロニシティーに驚きます。
ほんの些細な事です。
ミクシーの日記で、同じような内容の日記を、オランダにいる人と
日本にいる人が書いていたりとか。

昨日は、友達の変わりにベビーシッターをした後、
スタジオで、4時間くらい一人っきりで過ごしました。
来週末の作品のリハと称しながら、集中しているというよりも
ほぼ全時間ぼ~っとして過ごしたような気がします。
ぼ~とすることが必要だったのでしょう。

持ってきたCDをランダムにかけ、久々に「花様年華」のサントラを
かけたりしていました。その後、「もう動くのはいいかな」と思って
着替えたものの、降りだした雨が小降りになるのを、音楽のなくなった
スタジオの窓辺で見ていると、
遠くの方からかすかに、チャイナな音楽が聞こえてくるではないですか。

シアタースクールはチャイナタウンのすぐそばなので、それも然りと
耳を澄ますと、どうやら「花様年華」のCDに入っている中華な曲そのもの。
どこかのアパートの1室が、DVDでも見ているのでしょうか?

何でだかは分かりませんが、
忙しすぎた日常を振り返り、なんだかしみじみと、
「いろいろな事が」信じれると思った瞬間でした。

シンクロニシティー。
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by aka_pro | 2006-10-07 02:45 | 日々 amsterdam

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